ノマドな海外移住計画
歩き続けること
公開日:2018.10.04
/ 最終更新日:
旅行

【香港ぶらり一人旅】予約したゲストハウスから追い出されそうになったときに、親切な人たちに出会えた話

靄旋賓館(Oi Suen Gest House)

2018年10月4日。
香港旅行初日。スーツケースを引きずり、Google先生のお導きにしたがって街を歩き、駅から数分でたどり着いた靄旋賓館(Oi Suen Gest House)。

出国前に、値段と立地だけをみて勢いで予約してしまったゲストハウスですが、到着後数分でその時の勢いを後悔することになるとは…。

ゲストハウス側の驚愕の対応と、窮地に現れた親切神との出会いについての一部始終です。

靄旋賓館(Oi Suen Gest House)とは

83 Argyle St, Mong Kok, 香港
旺角站駅 D2出口より徒歩3分

香港の観光といえば、まず挙げられる市場・女人街の入り口向かいにあるビルの8階にあります。

駅からも近いので、アクセスは抜群。

確かに立地の良さは非常にありがたかったんですが、ゲストハウス自体に難がありすぎて、正直なところ再び香港に行くことがあってもこのゲストハウスだけは使いたくないな…と思いました。

チェックインできない

事前にBooking.com経由で、10月4日から3泊4日 1,056HK$で予約しておきました。

created by Rinker
Booking.com Online Hotel Reservations

チェックイン時間になったのを確認して、意気揚々とゲストハウスの受付へ。
すると受付のおばちゃんが「満房」とだけ書かれた紙を差し出してきました。

…ん?どういうことだ?
たしか「房」が中国語で「部屋」を意味するんだったような…。
つまり…満室ということか?

受付のおばちゃんは英語がわからないようで、お互いに身振り手振りと筆記だけで意思疎通を試みる。
やっぱり、部屋がないから出て行け、といいたいらしい。

海外旅行にはトラブルがつきものだと覚悟していましたが、初の海外一人旅でいきなりこれはハードル高すぎやしませんか

予約票を見せて食い下がると、おばちゃんが無言で誰かと通話状態にしたスマホを差し出して来る。
電話に出ろ、と言いたいらしい。

このままじゃラチがあかないと、言葉が通じる人に電話してくれたのだろうか。
とりあえず出て、日本語と英語の両方でアピールしてみる。

「I booked one room in advance. 事前に一部屋予約したんですが」
「※☆△?(おそらく中国語で何かを尋ねられている…?)」
「I booked one room in advance. 」
「※☆△?☆△※△※?」

相変わらずラチがあかない。
どういうことー!!!!

中国語と英語/日本語の通訳ができる人を召喚する魔法をだれか教えてください。
即席で簡単にすぐできるやつを希望。

とりあえず、予約があるから泊めてくれ、となんとか伝えようとするのですが、お互いに意思疎通が取れず。

10分くらい押し問答したところ、そこに親切な神が降臨してくださって状況が一変しました

窮地に降臨した親切神

たまたまゲストハウスの外にいたお兄さんが、ひょっこり顔を出してくれました。
どうやら、英語のできる香港の人らしい。

このお兄さんが本当に親切な人で、私と受付のおばさんの間に立って、通訳してくれました。

親切な神降臨。
捨てる神あれば拾う神あり。

お兄さんの通訳により以下のことがわかりました。

  • ちょうどいま中国は長期休暇の期間で、ホテルなどは基本満室。ここのゲストハウスにもたくさん予約があって部屋がない
  • 1,056HK$で予約しているとのことだけれど、これは通常期間の料金で、例年はこの1.5倍くらいの値段になる
  • このような時期的な条件下で、Booking.comで予約ができたはずがない
  • 近くのゲストハウスを回って空室を自力で探すしかない

ちなみに、さっき電話口で話したのは、このゲストハウスのオーナーだった模様。

受付のおばちゃんはオーナーに予約票の写真をチャットで送って確認取ってくれていたらしいんだが、オーナーが宿泊を拒否しているので泊められないとのこと。

ふざけるなよーーー!
心の叫びのまま、食い下がる。

  • 予約はすでに正式な手続きのもと完了していること。
  • 予約時に説明があったように、宿泊料を現金一括で支払う用意があること。

いろいろ事情を説明したら、受付のおばちゃんも通訳お兄さんも味方になってくれて、オーナーの説得に奔走してくれました
途中で「部屋は用意するけど、予約時の1.5倍の料金を払ってね」とオーナーから言われたときは、特に、受付のおばちゃんが頑張って説得してくれた模様。

どうにか、部屋の鍵を入手するまでにトータル1時間くらいかかりましたが、最終的には予約どおりの期間・値段で泊まることができました。

ゲストハウス側の初期対応にはいろいろ物申したいのですが、全く関係ない第三者のお兄さんが1時間もかけて説得に付き合ってくれたり、受付のおばちゃんも頑張ってくれたり、

親切な人に出会ったーー!
ありがとう!

という気持ちでいっぱいになりました。

きちんと予約している旅行者を追い出そうとした上に、1.5倍の料金を支払わせようとしたのは許せないけれども。

中国の祝日・国慶節について

ちなみに、中国で「長期休暇の期間」というのは、国慶節のことのようです。

10月1日は中華人民共和国の建国記念日。
10月7日までがいわば「秋のゴールデン・ウィーク」で、旅行者がぐっと増える時期らしいです。

何も知らず、単純に日本の3連休にかぶせる形で10月4日〜10月7日の旅行を決めたのですが、まさか中国国内の大型連休に被っているとは知りませんでした。

ゲストハウスの罠は二段構えだった

いろいろありつつもとりあえず宿泊ができ、旅行最終日のチェックアウト時間を迎えました。

飛行機は夕方の便だったので、お昼過ぎまでは香港市内の観光を楽しむ予定。
チェックアウトの手続きだけをして、荷物を預けて出かけようと思っていたところ、受付に誰もいません

やや嫌な予感。

すると、チェックイン時に助けてくれたお兄さんがまた現れ、「お昼過ぎに戻って来るまで、荷物は受付カウンターの奥に置いておけばいいよ。鍵もあとで返したら大丈夫」と笑顔で見送られました。

……お兄さん何者?

聞くと、ゲストハウスとは関係なく、個人的に携わっているビジネスの都合でこの辺りでよく待機しているとのこと。
いろいろ英語で説明してくれたのに、全部は聞き取れなかったのであれなんですが…。
素性が気になってきました。

とりあえずゲストハウスに対して一抹の不安を抱いたので、14:00に戻る予定を1時間繰り上げ、早めに鍵を返却&荷物のピックアップに行くことに。

……やはり。
ゲストハウスに誰もいません

この予想は的中しなくてもよかった。

とりあえず誰かいないかとその辺りをフラフラしていると、またあのお兄さんが。
……都合が良すぎて、ちょっと驚く。

でもどうやら、14:00に荷物を取りに戻る、とあらかじめ伝えていたので、心配になって見にきてくれた模様。

本当に神かよ。

私の代わりに、ゲストハウスの窓口となっているオーナーの携帯に電話してくれたり(電話には反応なし)、いつか戻って来るだろうオーナーを待っている間の話し相手になってくれたり、本当に助かりました。

待っている間、話題は中国と日本の歴史認識の話に。
お兄さん個人として、日本でどんなふうに南京虐殺が取り扱われ、どのように歴史教育がされているのか、かなり気になっていた模様

南京虐殺と聞いてもあまり知識のない私では、彼に何かを伝えられたのかはわかりませんが…。

ただ、彼が中国政府が主導する歴史教育にはあまりいい思いを抱いていないことは伝わってきました。
そしてお互いの歴史認識はさておき、現在の日本には好感をもっていてくれることも。

お互い外国語同士でのコミュニケーションなので、意思の疎通にややもどかしい思いを抱きながらも、現地の人が日本をどう思っているのかという、生の感情に触れられたのは非常に新鮮でした

ゲストハウスのスタッフが誰もいなかったおかげで、1時間以上かけて、ゆっくりお互いの国をどう思っているのか意見交換ができたのは非常にありがたかったです。

塞翁が馬というか、瓢箪から駒というか
トラブルのあった一人旅だからこそ、垣間見えたものは大切にしたいと思います。

そして、やや飛行機の時間が気になってきたころ。
悪びれた様子もなく、オーナーがゲストハウスに戻ってきました。

とりあえず鍵を返却できたので一安心。

宿泊施設関連のトラブルは御免被りたいのですが、出会いもあって、総合的にはプラスだった気もします。
でも、もう2度とあのゲストハウスは使いませんが。